** 培養士コラム **
第3回目はマイクロマニュピレーターについて紹介します。
ヒトの卵子は約120µm前後(120µmは0.12mmです)だといわれていますが、
その卵子を動かないように固定して、ピペットを刺して精子を注入する顕微授精(ICSI)には非常に細やかで繊細な作業を必要とすることが分かると思います。
今回紹介するマイクロマニュピレーターという装置は顕微鏡の左右にアームやコントローラーがついた形をしており、少し複雑な外見とは対照的に細やかな動きを可能にします。
実際に胚培養士が使用するときには下の写真のようになります(写真2枚目)。
見えづらいですが、胚培養士が見ている視野が奥のディスプレイにも映されています。
胚培養士が握っているコントローラーがピペットの動きと連動する仕組みになっていて、左側の太いピペットで卵子を固定し、右側の細いピペットで精子を注入しています。
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以上、今回はマイクロマニュピレーターについてご紹介させていただきました!
来月も顕微授精 (ICSI)に関連した紹介になります★
ぜひよろしくお願いします!