培養室ブログ『クリーンルームって?』前編

こんにちは、胚培養士スタッフです!

HPのリニューアルに合わせて、培養室のブログを開設しました。

培養室からこんにちは内で詳しく話せなかったこと、最新のトピック、胚培養士の日常など…
発信していけたらと思います!


第1回目のテーマは『クリーンルーム』です!

培養室からこんにちは内でいきなり登場したクリーンルームですが、
クリーンルームって?何をする所?など疑問に思った方もいらっしゃると思います。

そこでまずは、普段見ることのできない当院のクリーンルームをご紹介したいと思います。

クリーンルームは手術室の隣に位置し、施錠され、限られたスタッフしか入出することができません。


クリーンルームに入る時は専用の服に着替え、キャップ、マスクを着用します。

紫外線が照射された水で手を念入りに洗います。

入口でエアシャワーを浴び、体表面の埃やごみを除去してやっとクリーンルームへ入ることができます。


不妊治療の現場では、本来体内から取り出すことのない卵子や精子を体外で操作し、培養します。

培養環境は臨床成績に大きな影響を及ぼすため、卵子や精子にとって最適な環境に保たれています。



中でも注意しているのが清浄度です。

HEPAフィルター(high efficiency particular air)という高性能フィルターを使用し、
花粉や埃、ウイルスなどの微細な粒子を除去しています。

清浄度が低いと培養中の胚に不純物が混入したり、汚染の原因になってしまいます。


当院のクリーンルームは一般的な手術室と同等レベルの
ISOクラス7(ISO14644-1):クラス10000(FED-209D)を満たしています。

クリーンルームを最も高い陽圧に設定することで、
横に位置する手術室と検査室からの粉塵の流入も防いでいます。

定期的な清掃、落下細菌検査や清浄度測定も行い、培養環境は維持されています。


次回へ続く…


最後までご覧いただきありがとうございました✨

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