(男性)顕微授精というテレビでしか聞いた事がない施術を行うという事で、私たちは恐怖にも似た不安に襲われていました。
子供を授かりたい、自分達の子供を抱きたい、そう強く思い採卵、採精から胚移植へ臨みましたが、一度目の胚移植では私達の望みは叶いませんでした。
2人で重い気持ちのまま帰宅した後、妻へ「もし子供ができなかったとしても、君がいれば幸せだよ?」と強がりの様な慰めの様な言葉を口にした時、2人とも泣きながら抱きしめ合いました。
そして、気持ちを強くし、もう一度胚移植に臨む事を決断しましたが、今振り返ると妻へは本当に感謝しています。
二度目の胚移植の後に来院すると「おめでとうございます、あかちゃんお腹にいますよ」と先生から言っていただきました。
目も合わせず声も出さずに2人で強く手を取り合い握りしめ、喜びながら先生の説明を聞いていました。
以前は不妊治療に対してはマイナスなイメージしか持っておりませんでしたが、今となっては現代医学の恩恵を受けられたことに深く感謝しております。
不妊治療に臨むには精神力、経済力、そして忍耐力が必要であると思います。未知への不安がたくさんありました。
妻の精神的負担も大きく、感謝しても尽きません。
そして尽力していただいた先生をはじめスタッフの方々、本当にありがとうございます。
2人にとって大切な命、大事に育てていきます。