治療成績

<胚移植当たりの妊娠率の問題点>
妊娠率は治療開始症例数を分母にしないといけません。 胚移植当たりの妊娠率では、治療開始後、採卵や受精に至らず、治療が失敗して胚移殖できなかった症例数が分母から消え、水増しの妊娠率となります。 治療開始数と実妊娠数を表示すべきです。 正しくは流産を除いたBaby獲得数、すなわち治療開始当たりでの生産率で表すのが国際標準の表示法です。
2023年 妊娠数(生殖補助医療)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
22名 40名 34名 30名 26名 23名 27名 32名 28名 39名 306名
当院の体外受精では、1回の採卵で複数の良好胚を得て、個別に保存し、多胎を防ぐために 1回の胚移植につき一個の胚を移植します。それを繰り返しながら、生児誕生を目指します。胚移植を3回繰り返して累積すると約半数が生児に達します。 累積生産率は最も正確に ART (体外受精)治療成績を伝える国際的な標準値です。治療を希望される方々の最も知りたい、「1回の治療で赤ちゃん誕生の確率は?」の答えです。体外受精治療で採卵を一回行えば何%生児が誕生するか?を示します。  
採卵あたりの累積生産率グラフ
 
胚移植あたりの生産率グラフ
 
生産率は、治療実績の優劣すなわち施設の実力を示す、最も厳しい数値です。これから治療を受けられる方が不妊治療施設を選ぶ際の参考となる数値です。 (参考までに、当院では1回の採卵で6年かけて3人兄弟が誕生した例が2桁あります。)