こんにちは!胚培養士スタッフです。
第5回目のテーマは『卵子の成熟って?』です!
卵子の成熟って何?卵子って全て成熟してないの?未成熟もあるの?と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
今回は卵子の成熟についてご紹介したいと思います✨
前々回のブログで、顕微授精ができる第二減数分裂中期のMⅡ卵に成熟しているかを確認します、
というお話をしました。
裸化処理でこのように少しずつ卵丘細胞を剥離していくのですが、、、


もう少し卵丘細胞を取り除きます、、、

綺麗なつるんとした卵子になっても、この倍率では成熟具合がわからないため、顕微鏡下で拡大して確認を行います。
採卵した卵子は大きく分けてGV卵、MⅠ卵、MⅡ卵、変性卵の4つに分けられ、見た目が大きく異なります。

変性卵は透明帯がなかったり、分割が起きている卵で、顕微授精は行えません。
卵子は第一減数分裂と第二減数分裂の二段階の減数分裂を行います。
成熟が確認できれば、受精可能な状態なので顕微授精を行うことができます。
採卵時に全ての卵子が顕微授精を実施できるMⅡ卵になっているのが理想です。
しかし、大小様々な卵胞がある中で首席卵胞に合わせて排卵誘発を行うため、未成熟卵が取れることもあります。
実際に採卵した全ての卵子が成熟している方もいれば、成熟と未成熟が半々位の方、未成熟の方が多い方もいらっしゃいます。
胚培養士がこの限られた成熟卵に顕微授精を行います。
顕微授精についてはまた後日ご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました✨