こんにちは、胚培養士スタッフです!
第2回目のテーマは『採卵』です!
採卵と一言で言っても、イメージするのは難しいかもしれません。
当院の採卵は全身麻酔で行っています。
医師が経膣超音波ガイド下で卵巣の位置を確認しながら、細い針で卵胞を穿刺し卵胞液を採取していきます。
採取された卵胞液はすぐに手術室の小窓から、クリーンルームへ運ばれます。
補助者が検卵を行う術者に卵胞液を渡し、検卵のスタートです。
リアルタイムで卵胞液中に卵子がないか探します👀
検卵はスマートステーションと呼ばれる卵子に適切な温度とガス濃度が保たれた保育器のような装置の中で行います。
顕微鏡とインキュベーターが一体化しているような感じです。
手をスマートステーション内に入れて操作します。

採卵したばかりの卵子は卵丘細胞に覆われているため、一目で卵子だと判断するのは難しいです。

顕微鏡下で拡大し、ディッシュを傾けながら確実に卵子だということを確認します。

卵子を見つけたら、鐘を鳴らして医師に知らせます。
ガラスピペットでピックアップし、付着した血液を洗浄し培養用ディッシュへ移します。
検卵は短時間で確実に卵子を見つけ、迅速に洗浄を行えるかが重要です。
当院の胚培養士は検卵トレーニングを行い、テストを受け、合格した者だけが検卵を実施しています。
患者様が毎日注射を行い、大切に大切に育ててきた卵を見つけなければ…!という気持ちで、
私は何年経験を積んでも、検卵は緊張します…。
次回は採卵した卵子がどうなるのか?ご紹介したいと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました✨