人工授精(AIH)

人工授精(AIH)とは

夫の精子を採取して調整し、妻の子宮内に注入する操作のことをいいます。 当クリニックでの人工授精は、精子浄化の前処理をしてから子宮内に注入する (IUI: Intra Uterine Insemination)という方法で行っています。

人工授精(AIH)受診日の目安

卵胞は2日で3mmくらいのペースで直径が大きくなっていきますが、あくまでも目安で個人差があります。
※1周期につき、約5回の受診が必要です。

人工授精スケジュール画像

<月経4~5日目>排卵誘発剤の処方

女性ホルモンのバランスを調整し、卵巣を刺激して排卵を起こしやすくする働きがあります。 月経開始5日目から5日間内服します。

【受診料】約600円

<月経開始10日目頃>卵胞の大きさチェック

超音波で卵胞の大きさを確認します。 必要時には卵胞刺激ホルモン製剤を皮下注射します。3回目の受診日をお伝えします。

【受診料】約3,500円

<排卵期頃>排卵日・人工授精日の予測

超音波で卵胞の大きさを確認します。 卵胞が十分な大きさ(約20mm)に発育し、排卵が間近な事が確認できたら、HCG(排卵を促す注射)を筋肉注射します。 また、採血をしてエストロゲン(卵胞ホルモン)を測定します。 HCGを打つと、翌日が排卵日になります。人工授精は、その排卵日に合わせて決定します。

【受診料】約3,500円

<排卵日>人工授精当日

ご主人に当日の朝、精子を採取してもらいます。 自宅採精か採精室使用か、3回目の受診時に確認します。 終了後は、特別な安静は必要なく、医師からの説明後HCGの注射をし、帰宅となります。 抗生剤とホルモン剤の処方がありますので、当日の夕食後より内服してください。

【受診料】約26,000円

<黄体期(排卵日から約1週間後)>子宮内と卵巣の状態のチェック

この時期は、受精していればちょうど着床の時期にあたります。 超音波で、排卵後の卵巣の状態や子宮内膜が十分な厚さにあるかを確認します。 また、採血をしてプロゲステロン(黄体ホルモン)を測定します。 着床を助けるために、HCGの注射を打つこともあります。

【受診料】約3,500円