** 培養士コラム **
第6回目は培養に関するお話になります。
体外受精を行う上で、試薬(メディウム)と呼ばれるものを使っています。
採卵に使う試薬、体外受精に使う試薬、胚培養に使う試薬、胚移植に使う試薬などがあり、種類は多く、それぞれの用途に合った成分をしています。
体外受精に関する手技や機械も年々改良が加えられ進歩していますが、培養液をはじめとする試薬についても同じことが言えます。
はじめは、実際に動物の卵管や子宮から分泌される体液を模造して作られたのが体外受精用試薬の始まりでした。
ハムスターから始まりネズミ、ウサギなどの小型動物、次に家畜のブタやウシへ研究が進んでいます。
余談ですが、家畜などでも人工授精・体外受精は盛んに行われています。品種改良により乳牛が不妊傾向になったり、ブランド品種を効率よく生産したいなどいろんな目的で行われています。
脱線しましたが、このような道を通ってヒトの不妊治療の基礎はできてきました。
それからも多くの研究がなされ、より安全に、より効果の高い治療が生まれています。これからも不妊治療の発展が進むことを願っています。
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以上、今回はメディウムについてご紹介させていただきました!
次回もまた後日更新しますので是非チェックされて下さい★